37度5分

熱い涙が溶けるように
肌を潤す空気の振動
鼓動は高まれど、
冷淡な棘
綿に包まれて
地に落ちて
空虚な眼差しのまま
頬を伝うは蒼い涙
切愛。  切言。


金木犀が匂い、
家路にどこか郷愁
寂しくて、
切なくて、切なくて、


あなたの水をください
あなたの光、ください
朱い腫瘍融かすために